阪神先発青柳晃洋投手(26)の開幕2連勝はならなかった。6回4安打1失点と力投したが、打線の援護に恵まれなかった。

「試合の入りは良かったのですが、自分自身のミスを含め、ランナーをためてしまったのは反省点です」 初回はツーシームを主体に3者凡退。2回1死からボーアの失策で走者を出すも、阿部を外角低めのツーシームで遊ゴロ併殺。4回1死一塁の場面でも、高橋を初球のツーシームで一ゴロ併殺打に打ち取った。4回まで12個のアウトのうちゴロアウトが9個。打たせて取る持ち味がさえた。

0-0の6回、先頭の平田に四球を出し、最後は2死一、二塁から阿部に内角へのツーシームを捉えられて先制の右前適時打。「3-2にした時点で、カウント負けだったかなと。打ち取れるボールで勝負しにいったんですけど、結果として落ちてしまった」。粘りの投球を見せていただけに、痛恨の1球となった。

今季初先発だった前回23日ヤクルト戦は、7回途中無失点で初白星。この日も走者を出しながら1失点で踏ん張り、カード頭として頼もしい投球を続けている。青柳の防御率0・75は、ここまで2戦を投げたセパ両リーグの先発投手陣の中で1位だ。矢野監督も「ゴロをよく打たせて、らしいピッチングができたと思う。打線が打てないので、それに尽きるよ」とねぎらった。チームを引っ張る好投を続け、次回は白星をつかみたい。【磯綾乃】