七十七銀行(仙台市)は7-2で日本製紙石巻(石巻市)を振り切り、22年連続の東北大会(2次予選)進出を決めた。4番中井隆盛内野手(29=日大)が2ランを含む3安打3打点でチームをけん引。投げては投手陣最年長のエース右腕鈴木貴也(28=法大)が7回を1安打2失点で勝利に導いた。

主砲の豪快な一発が相手の反撃ムードを断ち切った。1点差に詰め寄られた直後の3回表1死二塁、狙っていた初球のスライダーを右翼越えに運んだ。2回裏、自らの一塁守備失策で1失点した中井は「タイムリーエラーだったので流れを渡したくなかった。打った瞬間、いったと思った」と倍返しの2点本塁打を振り返った。

通算27度目の東北大会出場権獲得も、過去6年間は県第3代表に甘んじてきた。今日24日の決勝は、7年ぶり7度目の優勝をかけてJR東日本東北と戦う。小河義英監督(42)は「まだ通過点。第1代表で2次予選にいく」と力を込めた。【佐々木雄高】