東海大北海道先発の工藤稜太(3年=駒大苫小牧)が9回被安打4、16三振を奪って1失点完投し、白星発進に貢献した。

冬場は、ドラフト1位候補で高校の2学年先輩でもある苫小牧駒大エース伊藤大海(4年)とともに自主練習。コロナ禍で全体練習自粛の期間も、連絡を取り合い下半身の使い方などを学び、成長につなげた。30日には“アニキ”伊藤が北海道6大学秋季リーグ初戦で11奪三振完封。「大海さんの記事を見て、俺も頑張らなきゃという気持ちになれた」。5回まで完全投球で「いつかは打たれると思っていたし、ヒットを打たれても気にはしていなかった。これに満足せず、次も平常心で臨みたい」と前を向いた。

▽東海大北海道の日下部憲和監督(68) 野球をやれる喜びを味わいながらやろうと選手を送り出した。全体練習開始は7月11日。オープン戦では点を取れていたが、公式戦は違うと感じた。少ないチャンスをものにしながら戦うしかない。