青森大の今秋ドラフト候補2人の活躍で、昨秋に続く連覇の望みをつないだ。

2回裏に主将の山崎亨捕手(4年=金足農)が中前適時打を放って先制。6回にも右中間に2点適時二塁打で、試合を決めた。先週は八戸学院大(青森)のドラフト候補2人に2日連続完封を喫し、2敗。中道佑哉投手(4年=八戸学院野辺地西)からはノーヒットノーランの屈辱も味わった。山崎主将は「正直、水曜日くらいまで気持ちが切り替えられなかったが、(三浦)監督さんに『このままでいいのか』と強く言っていただいて、これじゃダメだと気づけた。命をかけるくらいの気合で打てました」。外角直球を思い切り振り切り、結果を出した。前日11日には高校の後輩でもある日本ハム吉田輝星投手の1軍登板をテレビ観戦。「吉田は誇りですね。自分も『追い付き、追い越さないと』という思いにさせてくれます」と刺激を受けていた。

187センチ長身右腕の遠藤暉世己投手(4年=稚内大谷)も今季初先発した。角度のある直球と多彩な変化球で5回2安打無失点。「内容どうこうより、チームを勝たせることしか考えない1試合だった。気持ちはマックスでした」と役目をしっかり果たした。

第2週の1試合が雨天順延となっているため、残りは4試合。6戦全勝の富士大(岩手)との直接対決も2試合あり、2敗でも優勝の可能性は十分にある。三浦忠吉監督(39)も「チームとして山崎がやってくれないと勝てない。しっかり盗塁も刺したし、よく打ってもくれました。最初に山崎で点を取れたことはチームとして大きい。遠藤もしっかり投げた」。4年生のさらなる活躍に期待を込めた。

 

青森大・山崎亨捕手(4年=金足農、2回と6回に適時打を放つ3打点に)「命をかけるくらいの強い気持ちで気合で打ちました」