静岡産大の望月源氏(げんじ)内野手(3年)が、自慢の打撃でチームを開幕6連勝へ導いた。

聖隷クリストファー大戦の3回、先頭で左中間への今季1号(リーグ戦通算2号)ソロを放った。「ライナーだったので三塁(打)を狙おうと思ったが、入っちゃった。気持ちよかったです」と笑顔で振り返った。

先月29日の常葉大浜松との今季開幕戦に「1番遊撃」で先発出場したが、4打数無安打に終わった。それでも「バットは振れていたので、1本出れば乗ってくると感じました」。翌30日の試合で4安打して波に乗り、この日終了時点で25打数14安打(打率5割6分)、14打点。打線の核として、存在感を放っている。

この好調ぶりに、萩原輝久監督は「普段から黙々と練習を頑張っている。その結果が出ているのかな」と目を細め、望月も「練習をしないと活躍できないので」とうなずいた。身長173センチと小柄なため、幼いころから父道人さんに「誰よりも練習をしなきゃいけない」と言われてきた。その教えに従い、努力を重ねている。

これから本格化する優勝争いに向け「相手のレベルも上がってくる。自分の結果よりチームの勝利を求めていく」と強調。浮かれることなく、チームをけん引する決意だ。【河合萌彦】

◆望月源氏(もちづき・げんじ)2000年(平12)2月23日、静岡市清水区生まれ。小2から有度ドジャースで野球を始めた。東海大静岡翔洋中、オイスカ高を経て、静岡産大では2年秋からレギュラー。右投げ右打ち。50メートル走5秒8。173センチ、73キロ。血液型B。家族は両親と兄、妹。