東京6大学野球の華である応援合戦が復活した。コロナ禍により、今春リーグ戦では不可だった応援団の入場が可能に。両外野席を専用席とし、各大学100人以内が認められた。第1試合で勝利した法大の応援団リーダー部、山岸祥造さん(4年)は「野球部に勝ってほしい。その思いで応援しました。ひと安心です」と喜んだ。

工夫を施した。通常の内野席での応援よりもグラウンドまで距離ができた。マスクをしているため、いっそう声は届きにくい。「その分、拍手をしっかり出そうと」。チアリーダーはダンス中の発声は禁止。マスクもしながらだったが、チアリーディング部の津吹千花さん(4年)は「マスクをしていても、笑顔かどうかは分かる。何も変えないことを心掛けました」と、いつものスマイルだった。さらに、吹奏楽部はタオルでしぶきが飛ばないよう注意しながらの演奏。音合わせの機会も限られたが、オンラインで練習を重ねてきた。打楽器担当の須永祥平さん(4年)は「感無量です」と感慨深げだった。

青木久典監督は「感謝でいっぱい。力を与えてくれました」。先発の鈴木昭汰投手も「熱量をすごく感じました」と、応援の力を口にした。