2季ぶりのリーグ優勝を狙う日大国際関係が、開幕10連勝中だった静岡産大を破り、同率首位に躍り出た。先発の大石亮人投手(3年)が、5安打1失点でリーグ戦初完投。4番指名打者の服部恵汰(3年)が3安打5打点の活躍で、エース左腕の力投に応えた。残り3試合で首位から4位静岡大まで2敗差。優勝争いは、混戦模様となった。

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日大国際関係の大石が、無敗で突っ走る静岡産大の前に立ちはだかった。「序盤から緊張していた」というが、「点が入ってからは、自分らしく投げられました」。低めに投球を集め、相手打線を次々と打ち取った。完投を意識し始めた5回以降も安定した投球を続け、天王山となる一戦で今季4勝目を挙げた。

昨秋から先発に定着し、同リーグ制覇に貢献。今季は投手陣の柱となり、週末2連戦の初戦先発を任されている。昨冬に「落ちる球を身につけたかった」と、チェンジアップの習得に挑戦。コロナ禍で試合のない日々に磨きをかけた。この日も要所で伝家の宝刀を投じ、相手を苦しめた。

好投する左腕を、4番服部が支えた。初回の先制打を皮切りに、全4打席で打点を挙げた。今季序盤は不調に苦しんだが、4年生の助言などを受けて復調。これまでの5番から4番に打順を上げての結果に「勝ちたいという強い思いが、結果につながってよかった」と白い歯を見せた。

快勝での首位タイ浮上にも、松崎裕幸監督は「明日(4日)勝たなきゃ意味はないですから」と冷静だ。選手も反応し、服部は「今日のことは忘れて、次に臨みたい」と話した。最後まで気を緩めず、優勝へまい進する。【河合萌彦】

▽静岡産大・萩原輝久監督(連勝ストップ)「今日の反省点を次に生かしていきたい。残りの3試合で、チームの真価が問われると思う」