亜大が国学院大に勝ち、開幕での1敗後、5連勝を果たした。

2回裏、5番山下滉介外野手（2年＝岡山理大付）が左越え二塁打で出塁した。投ゴロと四球で一、三塁とすると、広瀬将外野手（4年＝県岐阜商）の右犠飛で貴重な1点を先制した。

投げては先発の青山美夏人（みなと）投手（2年＝横浜隼人）が、8回まで2安打と二塁さえ踏ませぬ好投。9回に2死満塁のピンチを招き田中大成投手（2年＝八幡浜）へスイッチし、4安打完封リレーで1点を守り切った。

普段はもの静かで真面目な男が、熱い投球を見せた。先発の青山は「今日は自信をもって投げられました」と、マウンド上では何度も気合の声を上げながら、強気にインコースを攻めた。気迫のこもった投球に、野手も守備のムードが上がる。「今日はカーブの調子がよくて、真っすぐを生かすことができた」。100キロ前後のカーブに、140キロ前半の真っすぐ。ツーシーム、スプリットも交え、効果的に緩急をつけた。自己最長となる8回2／3を投げ、4安打6三振で無失点。今季、初勝利を挙げた。「目の前のバッターを抑えることに集中した。その積み重ねです」と淡々と答えた。

生田勉監督（54）は「（今日の青山は）100点満点。言うことない。文句のつけようのない投球をしてくれた」と絶賛。青山はそれに応えるように「僕も100点だったと思います」と自己採点をして、笑顔を見せた。「チームが勝つことが優先。任された試合を投げきれた。これでチームが勢いづいたと思います」。16年春以来のリーグ優勝へ。チーム一丸で、奪いにいく。