早大・今西拓弥投手(4年=広陵)が先発で3回1安打無失点と好投し、首位浮上に貢献した。明大は入江大生投手(4年=作新学院)が11日の完封勝利から連投。9回2死から登板し、四球を出したものの、無安打無失点で試合を締め、2位に浮上した。

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今季初先発の今西は、100キロ台のカーブを有効に使った。この日の最速は143キロだったが、2メートルの長身から繰り出される変化球に「チームメートからは見たことない角度から来ると言われる。カーブには自信がある。打たせて取れたので良かった」と胸をなで下ろした。

先制点を取るために3回の攻撃で代打を送られて降板したが、この回に打線がつながり4点先制。流れを引き寄せた。左肘の故障により春のリーグ戦で登板がなかった大型左腕は、15年秋以来のリーグ優勝へ「大きいだけで打者の目線が上がってくると思う。そこをどんどん利用したい」と意気込んだ。

▽東大・井手峻監督(早大5投手の前に3安打、2メートル投手の今西にも1安打に抑えられて)「今西君をつかまえたいと思った。大きい投手はけん制、足もとが弱いんですが、チャンスがなかった」