鷺宮製作所は最速151キロ右腕・平川裕太投手(24=国際武道大)が7回3安打無失点と好投し、最後の本大会出場をかけた一戦を制した。3年連続15回目の出場となった。

東京ガスのルーキー左腕・高橋佑樹投手(23=慶大)と息の詰まるような投手戦を演じた。7回終了時点で両投手ともに3安打無失点。8回から2番手にマウンドを譲った平川は「先にマウンドを降りたくなかった。(高橋は)尊敬に値するピッチングだった」と、8回1/3を失点2(自責点は1)9奪三振の相手投手を称賛。9回表にようやく挙げた味方の得点をベンチから見守り「めちゃくちゃうれしかった。マウンドにいたときよりも緊張しました」と安堵(あんど)の表情を見せた。

自己最速は151キロだが、この日は144キロ止まり。立ち上がりに直球の調子が悪いとみるや、2巡目からは変化球中心にシフトした。カーブなどの変化球を低めに集めて、ゴロアウトは10個を数えた。本大会は来月22日開幕。平川は「あと1カ月半で成長できるように1日1日大切にしていきたい」と気を引き締めた。