日本ハムは逆転負けで50勝58敗5分けとなり、7試合を残してシーズン負け越しが決まった。2年連続で負け越すのは、北海道へ移転した04年以降では初めてとなった。

最後まで勝利のチャンスはあったが、及ばなかった。1点を追う9回は2死から四球、内野安打で好機を拡大。オリックス山岡を追い詰めたが、最後の打者となった野村に、あと1本が出なかった。守備では同点とされた5回の挟殺プレーで清宮が走者にタッチが届かず、送球を受けた平沼も落球(記録は平沼の失策)。ピンチが拡大し、決勝点を奪われた。若手にとっては、悔しさが残る敗戦となった。

栗山英樹監督は「できることがもっともっとあるのであれば、次に何倍にもしてプラスにできるか。それを、こっちは望んでいる」と話した。CS進出は限りなく難しい状況だが、来季へつなげる試合を最後まで続けなければいけない。タイトルを争う中田や近藤、西川だけでなく、出場機会を与えられる若手にとって消化試合はない。来季以降のレギュラー奪取へ向けた足がかりをつかむ、必死な姿を求めた。