日本ハム浦野博司投手(31)が、札幌市内の球団事務所で引退会見を行った。「正直なところ、あまり実感はないです。辞めるんだという気持ちも、あまりないです。だから、明日からも、まだ野球をやるのではないかという気持ちでいます」と率直な心境を明かした。

引退を決断した理由は「1年間フルで戦うのが、僕はプロ野球選手だと思うので。宮西さんのような何年も結果を出して、1年間フルで活躍するのが真のプロ野球選手だと思っているので。僕も、そう思いながら日々やっていたんですけど、なかなかケガとか調子が上がらないとかあったので、それはダメかなと思いました」。今季は1軍へ昇格することができず、ユニホームを脱ぐことを決めたという。

13年ドラフト2位でセガサミーから入団。1年目から即戦力として7勝を挙げ、近年は中継ぎや抑えも務めるなどマルチに活躍。7年間で通算100試合に登板し、18勝13敗7セーブ16ホールド、防御率3・88という成績を残した。

16年は右肩痛で投げられないなど、故障にも苦しんだプロ野球人生だった。その右肩痛から復帰した17年5月5日オリックス戦(京セラドーム大阪)で695日ぶりに白星を挙げた。「復帰した時の歓声は、すごく今でも覚えています。すごくうれしかった。本当にファンの方々のおかげだと思って、すごく感謝しています」と振り返った。

午後2時開始のオリックス戦では、通算101試合目となる引退登板も予定されている。「今日は全力で投げたいと思います」。地元のファンへ、最後の雄姿を見せる。