日本ハム浦野博司投手(31)が、涙の現役ラスト登板で7年間のプロ野球人生を全うした。オリックス22回戦(札幌ドーム)の7回2死、通算101試合目の最後のマウンドへ。投球前から目頭を熱くしながら、最後はフォークで空振り三振を奪った。チームも投打ががっちりかみ合う快勝で、誰からも愛された右腕のラストゲームを飾った。

以下、一問一答。

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-引退を決断した経緯

浦野 今季はなかなか調子が上がらず、ファーム暮らしがずっとで。日々練習をしながら、試合で投げながら、なかなか結果が出なくて、思うようなプレーもできなくなっていた。1軍の戦力になれない、と引退を決意しました。

-家族の反応は

浦野 お疲れさまという言葉はもらったんですけど、最後に決めるのは自分だよとも言われた。(両親や妻の)本心はどうなんだろうか、と。まだまだ、やってほしいという気持ちは、ちょっとは伝わってきたので、そこはいろいろ悩みました。

-同僚に伝えた時の反応は

浦野 宮西さんには事前に『引退します』と報告した。『ここまでやってきたことが本当にすごいことだから誇りを持て』という言葉を頂きました。

-印象に残ることは

浦野 ケガとは言いたくない。いつも、ふと思い出すのは、1年目のクライマックスシリーズ(ファイナルステージ第1戦)で投げた試合です。9回に(ソフトバンク)松田さんに中前に打たれたのが、すごく印象に残っています。打たれたシーンだけ思い出しますね。

◆浦野博司(うらの・ひろし)1989年(平元)7月22日生まれ、静岡県出身。浜松工から愛知学院大、セガサミーを経て、13年ドラフト2位で日本ハム入団。14年4月5日ロッテ戦(QVCマリン)で初登板。同年4月23日ソフトバンク戦(東京ドーム)で初勝利。15年に右肩を負傷し、翌16年は1軍登板なし。17年5月5日オリックス戦(京セラドーム大阪)で695日ぶり復活勝利。18年には一時抑えも務めた。今季推定年俸2800万円。179センチ、70キロ。右投げ右打ち。