広島菊池涼介内野手(30)が2点ビハインドの9回2死一塁から、起死回生の10号同点2ランを放った。チームメート森下が新人王を争う巨人戸郷の勝ち星を消す1発で5年連続2桁本塁打とした。

試合終了まであとアウト1つとなった9回2死一塁。菊池涼は8回まで無失点投球の戸郷の初球、144キロの外角球を捉えた。コースに逆らわない打撃で打ち上げた飛球は本拠地のファンの声援に押されるように、右翼席に飛び込んだ。「九里が本当に頑張って投げていた。何とか同点につながるホームランになってよかった。風にも助けられました」。9回2失点と好投した九里の黒星を消すとともに、森下の新人王獲得を後押しする1発となった。