試合開始から1時間後、日本ハムのマウンドに、先発の吉田輝星投手(19)の姿は既になかった。2回を自己ワーストの8失点で、今季2敗目。白星はなく、屈辱的な黒星で、プロ2年目を締めくくった。

立ち上がりから、ストライクが入らない。勝負球の制球も、甘かった。1回に2連続四球を挟む4連打を浴びるなどして4失点。2回には、スパンジェンバーグに141キロ直球を3ランされて万事休す。「初回からチームの流れを悪くする形になってしまい、申し訳ない気持ちです。ランナーを背負ってから粘りきることができず、悔しい結果になってしまった」。いら立ちを隠すように唇をかみしめ、右足でマウンドの土を蹴り上げた。

プロ入り後、初めて中5日で上がったマウンドだった。調整は順調で、2日のブルペンや前日3日のキャッチボールでは「真っすぐが、感覚的にすごくいい」と手応えをつかんでいただけに、悔しさはひとしおだ。試合後、本人と話をした栗山監督は「(自分自身に)相当、怒っていたよ。それで、いいだろ。これを生かしてくれれば」。この日で通算投球回数が31回1/3となり、新人王の資格は消失。“脱新人”の3年目は勝負の年になる。【中島宙恵】