慶大・文元洸成外野手(2年=智弁和歌山)は、スタンドに向かって力強くガッツポーズした。3-3の7回無死満塁で右前へ決勝打。5回の同点の2点適時二塁打と合わせ、3打点を挙げた。前日に早慶戦の激闘を戦った先輩たちが見守る前で、成長した姿を披露した。

前日の早慶戦は、優勝まで残り1アウトから逆転負け。文元らメンバーを外れた下級生たちも、神宮のスタンドで見届けた。「4年生の人たちが悔しい顔をしていたのが頭から離れません」。フレッシュトーナメントでは、文元が主将を務める。早慶戦を終えた瀬戸西主将からは「フレッシュは、キャプテンとしてチームを勝たせてくれ」と激励された。

この日の打撃練習では、公式戦を終えた4年生たちが手伝ってくれた。そのおかげもあり、14安打7得点で打ち勝った。来春の神宮デビューを目指す1、2年生たち。まずは、フレッシュで秋の頂点を目指す。