持ち味は「勢い」と「ガッツ」です! 巨人に育成ドラフト11位で指名された創価大・保科広一外野手(4年=遊学館)が4打数3安打3打点の活躍で準決勝進出に導いた。

1番指名打者で先発出場すると、いきなり魅了した。初回先頭の初球を左前安打。「昨日から初球を振ろうと思ってた。狙ってました」。

「打」のあとは「足」だ。50メートル5秒9の俊足を生かして二盗、三盗を決め、先制のホームを踏んだ。「短期決戦なので仕掛けてなんぼだと思う。そういう意味で今日は良い仕事ができたのかな」とうなずいた。

187センチ、92キロの恵まれた体格を武器にする。巨人野間口スカウトは「魅力は何といっても身体能力。技術はこれからつけていけばいい」と伸びしろを評価した。

明治神宮大会が中止になったため、泣いても笑っても最後の大会。「育成だとチャンスは少ないと思う。1つ1つのチャンスを泥臭く握り取っていく。勢いとガッツで食らい付いていきたい。優勝して有終の美を飾りたい」。大化けを予感させる大器が、リードオフマンとしてチームを勢いづける。【小早川宗一郎】