桐蔭横浜大のエース片山皓心投手(4年=日立一)が13年以来の決勝進出に導いた。9回を104球で投げきり、4安打1失点。直球とチェンジアップを軸に8奪三振の好投をみせた。

131球で完投勝利した中央学院大戦から中1日。それでも疲れを感じさせず、「元々肩がゆるいので、肩は少し張ってる方が良い」と連投を苦にしなかった。

高校では無名の存在だった。最後の夏も背番号は20。現在の自己最速は147キロだが「高校時代は出て133キロくらい。常時125キロくらいで」。

大学では、けがの影響もあり公式戦の経験は今秋を除けば2年秋のリリーフと3年春の2週目までの先発のみと、決して多くはない。それでも今春、昨冬から取り組む「脱力」の感覚をつかみ、飛躍を遂げた。「元々は腕を思いっきり振って投げてましたが、力を抜いて速い球を投げられるようになりました」と好感触をつかんだ。

「明日も投げきる気持ちでいる。最後、納得できる投球をしたい」と連投で臨む決勝戦へ、力強く意気込んだ。