プロへ進む先輩へ、はなむけの優勝だ。1、2年生によるトーナメント戦。明大がリーグ最多を更新する40回目の優勝を果たした。

スタンドから、DeNA1位指名を受けた入江大生投手(4年=作新学院)も見守る中、先発の高山陽成投手(2年=作新学院)が6回1/3、2安打無失点。5四球を出しながらも、点を与えなかった。「まだまだ甘いところはありますが、粘れました」と胸をなで下ろした。

前夜、高校の先輩でもある入江に寮の部屋に呼ばれた。「明日は頑張れ」と激励された。「高校からあこがれの人で、大学も一緒。お手本です。心は熱く、頭は冷静に。入江さんに教わりました」。走者を抱えても粘れたのは、先輩の教えもあったからだ。

試合は、0-0の9回に久島光太郎一塁手(1年=城南)が決勝犠飛を放った。「チャンスで絶対にかえしてやろうと。(優勝は)跳び上がるぐらい、うれしかったです」と笑顔で話した。

後輩たちの頑張りを見届けた入江は「気持ちよく(学生野球を)引退できます」と喜んでいた。