来季こそ、伝説の記録を超える。出塁率4割6分5厘で2年連続となる最高出塁率を獲得した日本ハム近藤健介外野手(27)が、来季の落合超えに意欲を示した。「(出塁率の記録は)もちろん目指しているし、そこが長所だと思っている。他のタイトルもそうだし、こだわりを持ってやっていきたい」と気持ちを高めた。

開幕の6月こそ月間打率2割1分2厘と出遅れたが、7月以降は快調に安打を重ねた。リーグ3位の89四球と出塁も増やし、9月15日ソフトバンク戦を終えた時点で、日本記録の86年落合(ロッテ)に並ぶ出塁率4割8分7厘まで上昇。偉業達成に迫った。

最終的には数字を下げ、打率も3割4分で首位打者もオリックス吉田正に1分届かなかった。「これで取れないということは、もっともっと上を目指さなきゃいけない。休みながら、研究しながら来年に備えたい」と余念はない。「吉田との差は、1日1本(安打が)出ない日が僕は多い。吉田は三振が少ないので、バットに当てれば何かが起きる。まだまだいっぱいありますね、改善点は」。オフはウエートトレーニングで、土台強化を図る。

日本記録更新と初の首位打者獲得が来季の目標。「打率が上がれば、出塁率も上がる。両方取りたいタイトルとは常に思っています。アウトになりたくないので、打席では。そこは常に高い目標をもってやりたいと思います」。プロ10年目となる来季、一級品となりつつある打撃を、タイトル獲得で証明する。