プロでも壁を乗り越える。巨人ドラフト1位の亜大・平内龍太投手(22)が12日、母校の神戸国際大付を訪問。

同校での思い出に「山ラン」を挙げた。左翼後方にある学が丘北公園で3年間取り組んだ冬場のトレーニング。整備されていないアップダウンの激しい山道を、1周3分以内で1日に10周した。「根性 根性 700本」をテーマに一冬で700周走った。時には野犬に追いかけられながら山を乗り越えた。

悔しさも乗り越えた。4年前の16年ドラフトで、指名漏れした経験から「悔しさを持ってやっていけば、しんどい時期が来ても頑張れる」と在校生にエール。多くの人に支えられたため、今春から使用するグラブには「恩返し」の文字を刻んだ。プロでも入れる予定で「1軍で活躍する姿を見せるのが一番の恩返し。返し切れないくらいもらっているので、毎日1つずつでも返していけたら」。365倍の“施し返し”を誓った。