日本一の○を作る。慶大・福井章吾主将(3年=大阪桐蔭)は13日、チームの練習納めで理想の組織像を語った。

「全員が輪になって。ボコボコではなくて、まっすぐでもなくて、円がいいイメージ」と説明。全員が主将の気持ちでチームに関わり、一丸となって戦う集団を目指す。

最高の○を作った経験もある。高校時代は主将兼正捕手として、17年のセンバツ優勝に貢献。「日本一いいチームを作れたという自負はある」と胸を張った。大学でもきれいな○を描くために。会話で選手たちをつないでいく。「自分自身、技術よりも、声かけやコミュニケーションが持ち味」と話す。多くの仲間と話すことを心がけ、後輩の捕手陣にも毎日30分から1時間を割いて直接指導。チーム一丸となる雰囲気を自ら作り出していく。

「今は直線でも最後に輪になればいい。直線だったら、端と端の選手が円になるためには手をつながないといけない。両極端の選手がくっつくことがゴールだと思う」。○を作り上げた先にあるのは優勝の奪還。来年はリーグ勝敗表に○を量産させていく。【湯本勝大】