早大・小宮山悟監督(55)が13日、茨城の水戸一高を訪れ、高校生たちに指導を行った。

早大野球部初代監督である飛田穂洲氏や、小宮山監督の大学時代の監督である石井連蔵氏の母校に初めて足を踏み入れ「身が引き締まる思い」。飛田氏の像に一礼してから、部員19人に熱い視線を送った。

ノックでは、送球の重要性を説いた。「届かないところに投げられたら、どうしようもない。捕球エラーはやむを得ないものもあるが、送球エラーはなくそう。そうすれば、ある程度は強くなる」。

ブルペンでは3投手の投球を指導。エースの石井陽向投手(2年)には、踏み出す足のつま先を捕手に向けること、足を上げた際に捕手への視線をそらさないこと、スライダーは前で離すのが基本で中指の外でボールを切ること、といったように具体的に伝えた。直後、明らかに制球が上がり、石井は「的確なところをついてくださった。基礎が大事だと思いました」と感謝した。

約3時間の指導を終えた小宮山監督は「歴史のある学校であり、早稲田の野球部にとって大事な学校。そういう思いで足を運びました。何とも言えない感じがします」と話した。