08年ソフトバンクドラフト1位右腕、BC・栃木の巽真悟コーチ(33)が、現役復帰を視野に入れる。14日、来季から社会人野球参入を目指す「日本晴れ硬式野球部」のトライアウトを受験した。

「久しぶりに自分が野球をするということで、良い緊張感がありながら楽しめた」。16年にソフトバンクを退団し、19年に栃木の投手コーチに就任。現役を退いていたが、ブルペンでは最速140キロを計測した。シート打撃では丁寧に低めを突く投球で、打者4人に対して1安打2奪三振。ノビのある直球で打者のバットを折る場面もあった。「思ったよりは投げられたなという気持ちと、まだまだ練習が必要だなという気持ちが半々。(ブランクにも)練習すれば戻ってくるかなと思う」と振り返った。

現在、他チームから指導者としてのオファーも届いている状況。コーチ生活でやりがいも感じ、「あとは自分がプレーをするということにどこまでモチベーションを上げられるかというところ」と話す。日本晴れでのプレーを選ぶと、選手兼コーチの可能性が高い。「体動く間はプレーさせていただけるなら、自分で投げているところを見せながら指導できるような指導者がいいかな」と育成にも力を入れていく。

すでに企業チームとして日本野球連盟(JABA)に申請済みの新しいチーム。「立ち上げのところに関われるというのは最初しかできないことなので、そこは特別に感じる部分ではある。いくつかある選択肢の中から前向きに検討したい」と熟考し、自分の納得のいく決断をする。