オリックス吉田正尚外野手(27)が21日、大阪市内でオンラインにて行われた「国境なき子どもたち」への寄付贈呈式に出席した。

19年からNPO法人ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF 代表・岡田真理)の協力で「国境なき子どもたち」を通じ、開発途上国の子供の支援活動を行っている。吉田正は本塁打1本に付き10万円を寄付。今季は14本塁打で140万円を寄付した。また、4月のコロナ禍においては追加で100万円を緊急支援した。

「2019年シーズンから『国境なき子どもたち』を通じて、寄付をすることになりまして、プロ野球選手となって、社会人としてですけども、社会貢献をしたいという思いがありました。ファンの方にも一緒に共有していただける部分もありましたし、子どもたちの喜んでいる写真を見て、僕自身も辛いときもありましたけど、また頑張ろうという気持ちになりました。自分自身、この活動は誇りに思ってやっています」

ファンも参加できる募金で、今季は4万2320円が集った。本塁打を寄付金額の設定にした理由は「ホームランのこだらりは自分自身にもありますし、相手チーム以外はホームランは魅力的なものであると思う。そこを1本でも多く打って、ファンのみなさんにも印象に残る1本を積み重ねていければと思っています」と説明。「画像を見たときの子どもたちに表情が、すごく笑顔で写っていたり、日本語で『吉田選手がんばれ』みたいなことが書いてあって、直接は会ったことはないんですけど、こういう活動を通してつながれるのかなと思っています」と、海外の少年少女から元気をもらっていることも明かした。

今季は自身初の打撃タイトルとなる首位打者を獲得。「全ての面で1番になりたいとこだわっている。今年は首位打者を獲得できたんですけど、来年も1つでも多く1番を目指してやっていきたいと思っています」。奮闘する理由がある。【真柴健】