東都大学野球の青学大が5日、神奈川・相模原市の同大グラウンドで始動した。

今秋のドラフト候補として注目される最速151キロ右腕・森圭名投手(3年=富山第一)は、球質の世界一を目指す。年末年始は、実家の富山に帰り、毎日トレーニングに励んだ。1月3日には、共通の接骨院に通う縁で、重量挙げの村上英士朗選手(24)と一緒に約2時間、ウエートトレーニングを行った。村上選手は、109キロ超級で現在スナッチ、ジャーク、トータルの日本記録保持者。19年にはワールドカープで優勝を果たした強豪選手だ。森は、それまで何げなく取り組んでいたウエートも、やり方次第で手元の柔軟性や強度を上ることを学んだ。「自分は球速とともに、球質を求めている。ウエートを上げることで(投球動作の中で)爆発的な瞬発力も得られる。短い時間だったけど、それ以上の収穫がありました」と手応えをつかんだ。

競技への取り組み方にも刺激を受けた。「世界一を果たした村上さんでも、基礎を大事に、常に正しいフォームを意識して練習していた。僕も足元を見つめてやらなければいけないと思った」と、年始に気持ちを引き締めた。

今季、目指すは最速155キロとチームの日本一。世界で勝負する選手に刺激を受け、新たな気持ちで頂点を目指す。