オリックスの新人選手の入寮が6日、大阪・舞洲の青濤館で始まり、ドラフト4位、中川颯(はやて)投手(22=立大)が原点回帰の記念品を持参した。地元横浜市の小雀(こすずめ)小時代に所属した「小雀少年野球部」の後輩が贈ってくれたメッセージ集で「子どもたちは純粋なので、思っていることがストレートに自分の心に突き刺さりました。より頑張ろうという気持ちを強くしてくれました」と手書きのメッセージを眺めた。

小学6年時に当時のチームの監督で、横浜商(神奈川)1、2年時に甲子園出場経験もある父貴成(たかしげ)さん(50)の勧めで下手投げに転向。長く野球を続けていくため、何か武器を身につけて「生き残って行く」発想から着手した。父子の挑戦が、プロ入りにもつながった。この日は両親と朝4時に横浜市の自宅を出発し、愛読書の「進撃の巨人」32巻、体のケア用品など身の回りの物を積めた2台の愛車で大阪入り。プロの第1歩を記す姿を両親に見せた。新人の入寮は7日で完了する。