腰の手術から復帰を目指すソフトバンク松本裕樹投手(24)が、今キャンプスタートのブルペン入りに手応えをつかんだ。12日、筑後市のファーム施設で調整。体幹トレーニングに加え、40メートルのキャッチボールなどをこなし順調な回復をアピールした。まだリハビリ組ながら「腰の状態はいい。気になっていた部分も解消された。キャンプに入るころにはブルペン投球はできると思う」と笑みを見せた。

昨年12月中旬、大阪市内の病院で腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。「完全復帰まで3カ月。実戦復帰が2カ月後なので問題ありません。順当です」。昨シーズンは開幕先発ローテーション入りに失敗した。中継ぎとして25試合に登板し0勝1敗、防御率3・49。日本シリーズでは第4戦に2番手で登板し、勝利投手となっていた。しかし「足が思うように上がらない」などの症状がありながら1年を通してマウンドに上っていた。今季のために思い切って手術を受けることを決断し「パフォーマンスがさらに上がればいいと思う」と手術を追い風にするつもりだ。

「昨年は先発はやれなかったが、中継ぎとして、いい経験もできたと思っている。今季については自分のなかではシーズン頭から行けると思っている。1軍で先発することを目標にやりたい」。昨季は150キロを超える直球を主体に力強い投球を取り戻した。手術で腰の不安を取り除き、先発で剛腕復活を目指す。【浦田由紀夫】

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