仙台6大学野球の春季リーグ戦は4月10日に開幕する。リーグVで5年ぶり3度目の全日本大学選手権出場を狙う仙台大は20日、七十七銀行(宮城)とオープン戦を行い、4-0で完封勝ちし、社会人チームとの今年初対決を白星で飾った。先発右腕・川和田悠太(2年=八千代松陰)が6回を7奪三振、散発3安打無失点に抑え、リーグ戦デビューに向けて猛アピールした。

新星が先発ローテーション入りに名乗りをあげた。川和田は2度目の実戦先発で、3回2安打無失点に抑えた青森大戦を上回る快投。社会人の中軸をシャットアウトした。最速143キロと昨季から球速を5キロアップさせ、「組み立てやすくなって、ファウルでもカウントが取れるようになった」と投球の幅を広げた。森本吉謙監督(46)も「サイド気味で打ちづらいと思う」と、昨秋リーグ最多勝(4勝)の左腕・長久保滉成(3年=弘前学院聖愛)に続く主戦格に期待する。

チームは新型コロナウイルス感染予防のため、2月の春季キャンプ(広島・呉)を中止した。3月の関東遠征も、緊急事態宣言下にあった1都3県への遠征は控えた。横一線でベンチ入りを争う今季は、部員全員が100~304の練習用背番号をつける。194番の川和田は「(先発)ローテーション入りして神宮で投げたい」と、高校時代にかなわなかった全国マウンドを目標に掲げた。【佐々木雄高】