阪神の矢野燿大監督(52)が今季初の「伝統の一戦」を前に自信をのぞかせた。21年甲子園開幕ゲームとなる6日に今季初対決。9年連続負け越し中の王者との3連戦に向け、「開幕前から意識はしている」とした上で、力を込めた。「今までよりも今からの方が大事。去年やられたというのは悔しさとして力にしていくけど、今までやられたからマイナスにとらえる必要はないし、オレらの野球をやるだけ」。

昨季は開幕カードで屈辱の3連敗を喫するなど8勝16敗と大きく負け越した。今春の1軍キャンプ初日には宿敵のカラーを意識してオレンジ色のサングラスを装着。打倒巨人にかける思いは強い。王者は中島、丸、若林、ウィーラーが新型コロナウイルスに感染して離脱を余儀なくされているが「それは関係ない。オレらの全力を尽くすことが大事」と強調。持てる力を100%出し切り、リベンジの3連勝を狙う。

阪神中野(初の伝統の一戦)「テレビで見た中では少し空気が違うのかなと感じている。雰囲気を味わいながら、自分に任された仕事を全うしたいです」

阪神近本(巨人戦に向けて)「甲子園で今年初めて試合がある。良い試合ができるようにみんなで頑張っていきたいです」