昨秋3勝を挙げ、防御率1・40でリーグ首位の石巻専大エース左腕・斎藤智哉(4年=米沢中央)が5回表、味方失策も絡んで4失点。だが、6回裏2死満塁で小川泰世(2年=東陵)の走者一掃の三塁打で1点差に迫り、逆転につなげた。

初球のスライダーを右中間に運んだ小川は「1球目から積極的にいけた。風にうまく乗ってくれた」としてやったり。東日本大震災の被災地、石巻の思いも背負う酒井健志監督(43)は「どんなに点差をつけられても1点を取りにいく。たとえ負けても次につながるように(リーグ戦の)10戦トータルで考えていく」と震災から10年の神宮出場を目標に掲げた。