今春、苫小牧駒大から校名が変わった北洋大が、北海道教大旭川に2-1で競り勝ち、新校名初陣を飾った。大滝敏之監督(66)は「北洋大として、まずは一つ勝てたのは良かった。オープン戦は6試合全敗だったので、ほっとしている」と振り返った。

2回2死二、三塁で、この日、大学デビューの指名打者・玉置真都(まなと、1年=松本国際)が先制の中前2点適時打を放ち勝利に貢献。開幕前のオープン戦では代打出場のみだった北洋大1期生が、初スタメンで結果を出した。「先輩たちが『思い切っていけ』と声をかけてくれたのでリラックスして打席に入れた。1点差の試合を勝ち切れてチームも勢いづく」と手応えを口にした。

投げては5回から登板した右横手投げの臼井大輝(3年=狭山ケ丘)が5回1安打7奪三振無失点でリーグ戦初勝利を挙げた。昨年までは先輩の日本ハム伊藤大海(23)から登板前の準備方法を学んできた“弟分”。「大海さんに『常に早めに準備しておくように』と言われてきた。その教えが生きた」。自主的に先発のエース後藤晟(3年=松本国際)同様、試合前から投球準備を始め、5回からの救援に間に合わせた。

大滝監督は「1年生がいいところで打ってくれた。臼井も球速はないが変化球を生かし、よく投げてくれた」。今春卒業した絶対エース伊藤は、プロで現在未勝利も、新人タイの23イニング連続三振を奪うなど奮闘中。同監督は「大海も、まだ勝利にはなっていないが頑張っている。私たちも一生懸命やっていきたい」。OBの力投を励みに、2季連続のリーグ制覇を狙う。【永野高輔】