阪神が12球団最遅となるシーズン25試合目で初の逆転勝ちを収めた。1点ビハインドの7回。陽川尚将内野手(29)の絶妙な犠打から好機を作り、ジェリー・サンズ外野手(33)のバックスクリーンに飛び込む決勝2ランが飛び出した。

チームは7度目のカード勝ち越しを決めて貯金11。2位ヤクルトと3ゲーム差で首位をがっちりキープした。

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矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

-大変な試合だった

バタバタしたところもありましたけど、全員で粘ってやりました。

-佐藤輝の豪快な1発があった

追い込まれてのカーブだったかなと思いますけど、ああいうところでね、ホームランっていうのは佐藤の、テルの魅力。彼らしい、いいホームランでした。

-ガンケルは中盤から揺らいでしまった

まあそれでもナイスピッチングじゃないですかね。あの展開で投げていって、ずっといいピッチングをしてくれている。バッティングもいいバッティングをしてくれました。しっかり仕事をしてくれたと思っています。

-5回は代打も考えられる場面

打ってくれと思ってガンケルを立たせているわけではないですけど、ガンケルがしっかり打ってくれたっていうのはプラスアルファのラッキーなところ。ガンケルはもともとバッティングがいいんでね。そういうところはよくやってくれました。

-勝ち越しにつなげたのがサンズの1発

ほんとにね。タイムリーとは思いましたけどね。最高の形でホームランにしてくれた。次にいくピッチャーが多少の余裕をもっていけるような。また、相手にダメージを与えるホームランになったと思います。

-この後は甲子園無観客。最後にいい勝ち方

少ない中でも入ってもらえるっていうのはやっぱりすごく盛り上がるし、パワーになるんで。ただこんな状況でもやらせてもらえるというか、続けさせてもらえるんでね。苦しいときにある意味楽しみっていう野球をやることでメッセージみたいなものが、また送れたらいいなと。早く明けてそういう日が来るまでまず我慢してもらって、自分たちの野球から元気づけていきたいと思います。