首位中大は駒大に、2位国学院大は東洋大に、ともに勝利した。中大と国学院大は最終週に直接対決を残す。亜大は3投手の継投で青学大に0封勝ちし、優勝の可能性を残した。

 

決勝打を放った国学院大・福永奨主将(4年=横浜)は「チーム全員で東洋大戦に臨みました。メンバー外のみんながチームのためにやってくれている。ありがたい」と感謝した。

初回、東洋大の左腕・細野から一挙7点を先制した。1点先取し、なお1死一、三塁。福永は直球を捉え、2点適時二塁打を放った。好投手を、どう攻略するか。練習では、メンバーを外れた左投げの選手たちが細野の投げ方をまねて打撃投手を務めた。無観客開催のため、彼らは球場に来ることができない。感謝の思いも乗せた一打だった。

大量リードを8回までに追い付かれたが、直後の8回の攻撃では左前に決勝打を放った。首位中大をピタリ追走する。「チームを助けてくれている選手がいるから、自分たちは神宮でプレーできています」と、最後までサポートメンバーへの感謝を忘れなかった。