2年ぶりの春季リーグが開幕し、開幕試合は、昨秋王者の星槎道都大が北翔大に快勝し、白星発進した。1-1の3回1死一、二塁、4番岡崎翔太左翼手(3年=北照)が勝ち越しの左前適時打。岡崎は5-1でリードの9回1死一、二塁でも右前適時打を放ち、5打数2安打2打点の活躍で勝利を呼び込んだ。

昨秋開幕は北海学園大に無安打で0-7の8回コールド負け。「秋は開幕で完敗してからのスタート。初戦でも、みんな気負わずにいつも通り臨もうと心掛けて、結果につながったのは大きい」。昨秋は、優勝がかかった北海学園戦で逆転2ランを放った4番が、勝負どころで、またも貴重な一打を放った。

日本ハムのルーキー伊藤大海投手と同じ函館東シニアの出身。3学年下のため直接の接点はなかったが昨秋、苫小牧駒大との北海道地区大学王座決定戦で初めて対戦した。結果は1安打2三振。「あの対戦で自分の中の基準が伊藤さんのボールになった。試合後、声をかけてもらって刺激を受けたし、自分のスキルアップにつながった」と振り返った。

北照で18年夏の甲子園に出場。横浜商大に進学も、環境の変化を求め昨春、星槎道都大に編入した。駒大を中退し苫小牧駒大に再入学した伊藤や、大学の先輩で、亜大を中退し星槎道都大に再入学したロッテ河村の存在が、決断の決め手にもなった。「伊藤さんや河村さんには、あきらめなければ、夢は必ず近づくということを教えてもらった。地道に頑張って、将来はプロになりたい」。着実にアピールを続け、より上のステージを目指す。【永野高輔】