帰ってきた西武山川穂高内野手(29)が、やりそこなった“どすこいパフォーマンス”を今季初披露した。

2点を追う4回2死、カウント1-1からソフトバンク石川の121キロのパワーカーブを強振。にぶい音とともに弾丸ライナーで飛ばした打球は左翼席へ突き刺さった。「すごく緊張しました。反応でしっかり打てたんでよかったですし、うれしかったです」。ベンチ横でどすこいを決め、劣勢のチームは息を吹き返し、引き分けに持ち込んだ。

左太もも裏肉離れを負った3月30日の日本ハム戦以来だった。今季1号を打ち一塁ベースを回ったところで痛め、歩いて生還。そのまま離脱したため、どすこいはやりそこなっていた。38日ぶりに復帰して即1発。「ここまで迷惑かけてますし、1戦1戦必死にやっていこうと思っている。ここから巻き返していきたい」。ソフトバンク戦では昨季9本、一昨季11本とリーグで最も本塁打を打っている鷹キラーぶりは健在。頼もしい男が、山賊打線に戻ってきた。

▽西武辻監督(復帰した山川の1発に) ウチは山川がいなくてホームランの数も少ないけれど、復活してホームランの力の大きさというか、あのホームラン1本で『よしまだいける』って気持ちにさせてくれたという意味では大きな1本だった。

▽西武高橋(7回6安打2失点で勝敗つかず、対ソフトバンク12戦連続不敗) 今日は終盤に向かうにつれて、どんどん調子が良くなってきました。特に、真っすぐの走りが良くなってきたのが大きかったです。