6季ぶりのリーグ優勝に王手だ! 仙台大が東北福祉大との「全勝対決」を6-1で制した。開幕から負けなしの9連勝を飾り、単独首位に立った。「4番DH」で今季リーグ戦初先発出場した大北広紀内野手(4年=駒大苫小牧)が、本塁打を含む2安打3打点で主軸の役割を果たした。

主将が一振りで仕留めた。1-0の4回1死。マウンドにはプロ注目の最速153キロ右腕、椋木蓮(4年=高川学園)が立っていた。初球だ。149キロ直球をコンパクトに振り抜き、左翼芝生席後方に突き刺した。大北は「ホームランを打つタイプではない。最初は全力で走っていた。(本塁打を)確認した瞬間はうれしかったです」。相手エースからの1発が“リーグ初本塁打”となった。5回2死一、二塁の第3打席では、中前に2点適時打を放ち追加点。「4番で起用していただいたのでチームを助ける1本を打ちたかった」ときっちり結果で応えた。

「打倒・東北福祉大」に燃えている。「ここ数年間、ずっと負けている相手。でも、相手がどこだろうと自分たちの野球をして一戦必勝で戦いたい」と足元を見つめた。悲願のリーグ制覇まであと1勝。宿敵撃破で全日本大学選手権(6月7日開幕)切符をつかむ。【佐藤究】