ヤマハが、8-1で静岡産大にコールド勝ちした。入社1年目の相羽寛太内野手(18)が、2安打の活躍でレギュラー取りへアピール。「しっかりとバットを振り切って結果を出せてよかった」。一塁走者の時には、味方打者の単打で積極的に三塁へ。「常に先の塁を狙っているので」と攻撃にアクセントを加えた。

前日6日の日立製作所とのオープン戦では、4打数無安打。それでも「結果が出なかったが、バットは振れていて内容は悪くなかった」と振り返る。今年2月の加入以来、体づくりに精を出し、2キロ増量で筋力もアップ。当初は苦労した打撃も「以前は前にも飛ばなかったが、今は良い当たりが増えてきた」と、成長に手応えを得ている。

先月には、母校・静岡高が夏の甲子園出場を決め「あまり試合を見ることはできなかったが、本当にうれしい。元気をもらいました」。自身も高2だった2019年の夏に聖地でプレー。これから大舞台で戦う後輩たちへ「楽しんでほしい」とエールを送った。

今年6月に日本選手権出場(1回戦敗退)。着実に経験値を高め、来月には自身初の都市対抗・東海地区予選に臨む。「自分の力を出せるようにしっかりと準備をしたい」。伸び盛りの若武者が、チームを活性化させる。【河合萌彦】