2季連続優勝を狙う北海学園大が、開幕戦で札幌大を7-0で下し白星発進した。プロ志望の1番打者鈴木大和主将(4年=北海)が足でチームを鼓舞。3回2死二塁、相手投手の暴投で一気に二塁からヘッドスライディングで生還。50メートル5秒8の快足を生かし「行ってもいいかなと思っていった結果、よかった」。先制点をもたらし、チームを勢いづけた。

3打数1安打だったが、計3度の出塁で2得点。プロ5球団のスカウトが見つめる前でアピールした。島崎圭介監督(50)は「鈴木は足の選手なので、本来の良さが出てよかったんじゃないかなと思う」と評価した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、個人練習が多かったが、鈴木は自宅近くのバッティングセンターで週2、3回打ち込んだ。「不安な部分もあったが、みんながそれぞれ自主練でやってきたことがうまく発揮できたと思う」と、白星発進に安堵(あんど)の表情をみせた。

北海時代は16年夏甲子園準優勝メンバーで、DeNA阪口皓亮投手が同期。北海学園大からは西武川越誠司外野手以来のプロ入りを目指すが、まずはチームの春秋リーグ制覇。鈴木は「今日のことは1回忘れて、また初戦のつもりでガムシャラにやっていきたい」と次戦へ気持ちを高めた。【山崎純一】