新型コロナウイルスの影響で春のリーグ戦出場を辞退した東日本国際大が、今春Vの石巻専大に3-0で快勝。岡崎壮志外野手(3年=仙台育英)のリーグ戦初本塁打も飛び出し、1年ぶりのリーグ戦で好スタートを切った。

8回1死で代打出場した岡崎が今大会第1号のソロ本塁打を放った。開幕戦で初のベンチ入り、そして、初のリーグ戦出場を果たし迎えた初打席。その初球を振り抜いた。「打ったときの感触はすごく良くて、完璧だったかなと思います」。確かな手応えを感じた打球はそのまま左翼席へと突き刺さった。

初打席は特別なものとなった。相手は高校時代をともに過ごした元チームメートの小野晃輝投手(3年=仙台育英)だった。岡崎は小野との対決に、「何をするにも一緒だった。初打席で勝負ができてすごく楽しかったです」と巡り合わせを喜んだ。開幕戦勝利を挙げ、岡崎は「チームとしては10戦10勝。先を見ることなく、常に目の前の試合を大事にして全員で勝ちを取りに行く」と意気込んだ。

小林龍憲主将(3年=作新学院)は「死に物狂いで貪欲に勝ちに行くということができて良かったと思います」と久しぶりの勝利を喜んだ。打席では3三振と1番打者の役目を果たせなかったが守備で奮起。8つのアウトに絡む活躍で持ち味の“攻撃的な守備”を発揮した。小林は「チームのためにやれることをやって堂々とすることを意識しています。先を見ずに1戦1戦集中していきます」と語り、ブレることなくチームを率いていく。

1年ぶりのリーグ戦でまず1勝。1部リーグ最多の優勝32回を誇る同校は、「1戦必勝」で南東北の王者に返り咲く。【濱本神威】