九州国際大が5-3で北九大を下し、秋季リーグがラスト采配となる伊藤健治監督(70)の花道を飾る優勝へ好スタートを切った。

正式な新体制発足は来年4月1日だが、今秋リーグ戦終了後から、事実上の監督として指導を始める河野拓郎ヘッドコーチ(30)は、この日攻撃面担当で采配を振り「優勝で花道を飾りたい」と意気込む。

その気迫に選手も応えた。コロナ禍で8月は練習試合が行えず、紅白戦で実戦感覚を養ってきたという。その中で、開幕2週間前からスタメン候補を絞り、特に30分のティー打撃で振り込ませるなど精度を高めさせた。その成果で、初回から打線がつながって先制し、中押し、ダメ押しとこまめに5点を奪った。河野ヘッドコーチは「紅白戦しかやれていない割に、思ったよりも点が取れた。いい形で滑り出せた」と開幕勝利を喜んだ。