拓大が、開幕戦を勝利で飾った。就任2年目の馬淵烈監督(32)は、3シーズンで2度目の開幕戦白星。今秋リーグ戦は入れ替え戦が行われないため「例年と違って入れ替え戦がないので、モチベーションが難しい。指導者としても考えさせられるシーズンです」と複雑な胸中を明かした。

先発のエース川船龍星投手(4年=松本第一)は5回を被安打4の1失点と試合をつくった。3-1で迎えた5回2死満塁のピンチで足をつったが、水分をとりストレッチをして再びマウンドへ。後続を内野ゴロで抑え、追加点を許さなかった。

新型コロナウイルスの影響で、8月6日から2週間、完全に練習は中止。寮も閉鎖し、選手は帰省した。この日は3人の継投で勝利し、監督は「1人が完投するというのは、体力的に難しい」と明かした。

入れ替え戦がないため、選手たちは「1部昇格」という大きな目標を失った。その中で、4年生が話し合いをし「優勝を目指して、最後まで戦う」という新たな決意を固めてリーグ戦に臨んでいる。馬淵監督は「OBも応援してくれている。難しいシーズンですが、拓大の野球をやろうと、全力でやろうということです」と話した。