阪神江越大賀外野手(28)が“変化球対応”を課題に、鳴尾浜で汗を流している。

9月30日のソフトバンク3軍との練習試合に「3番左翼」で出場。1回1死三塁からソフトバンク先発の左腕・大城真乃(しんの)投手(18)と対戦した。初球の真ん中低めの111キロカーブを迷うことなく振り抜いた。痛烈なゴロが三塁線へ飛び、三塁手のグラブをはじき先制点をもぎとった。「(カーブは)待っていませんでした。甘かったので(打ちました)」と、一振りで仕留めた打席を振り返った。

3-1の2回2死二、三塁でも2ボールから111キロの大城のカーブをとらえた。弾丸ライナーで左翼ポール直撃の3ラン。会心の当たりだったが、「左ピッチャーの変化球なので、打てるに越したことはないけど、右ピッチャーの変化球が課題なので」と笑顔はなかった。平田2軍監督は「今変化球をいかにとらえるかというのを課題として彼は取り組んでるんで、変化球を積極的に打つという点では良かったんじゃないかな」と打撃指導の手応えを感じつつある。

今季は1軍戦31試合に出場したが、そのほとんどが代走や守備固め。打撃は3打数0安打にとどまっている。「守備、走塁だけじゃなくて全てにおいてアピールしてやっていきたいなと思う」。江越が後半戦初の1軍昇格へ向け、その打棒を磨いている。【前山慎治】