DeNA宮国椋丞投手が、移籍後3度目の登板を6回4失点で切り抜けた。2回にオスナに同点ソロ、3回に山田に逆転3ランを浴びた。牧の2打席連発で得た、2度のリードをふいにした。だが、4回以降は3イニングで1安打と立ち直った。最速144キロの直球に、カットボールやシュートを両コーナーに集めた。フォークにもキレがあり、8三振を奪った。

宮国は「調子自体は普通でした。そのなかで2回と3回に許した本塁打は、意識していたボールと違い失投になってしまいました。粘ることを心掛けていたのですが、粘れなかったことは反省点です」と振り返った。

中5日で登板させた三浦大輔監督は、及第点を与えた。「しっかりしたピッチングはできていた。失投を見逃さずに捉えられた。ホームラン2本は中に入ったところをしっかり捉えられた。それ以外はボール球をうまく使いながら、ストレートも変化球もうまく使い、しっかり宮国らしい投球をしてくれた」。巨人を戦力外となり、DeNAにテスト入団。育成枠からはい上がった男が、首位チームの強力打線を相手に、粘りの投球を見せた。【斎藤直樹】