日本ハム斎藤佑樹投手(33)が1日、今季限りでの現役引退を発表した。

球団を通じて「今シーズン限りでの引退を決断致しました。ご期待に沿うような成績を残すことができませんでしたが、最後まで応援してくださったファンの方々、本当にありがとうございました。約11年間、北海道日本ハムファイターズで最高の仲間とプレーすることができて幸せでした」とコメントした。

早実では1年夏からベンチ入りし、甲子園では06年春に8強。同年夏は田中将大(楽天)率いる駒大苫小牧と決勝で対し、延長15回で決着つかず引き分け再試合に。翌日の再試合でも先発し優勝に導いた。この大会では、ともに大会史上最多の69イニング、948球を投げ「ハンカチ王子」の愛称で人気を集めた。卒業後は早大に進み、東京6大学リーグ通算31勝15敗。07年全日本大学選手権、10年明治神宮大会を制した。10年ドラフト1位で日本ハムに入団。プロ11年目の今季は右肘靱帯(じんたい)断裂からの完全復活を目指していた。20年シーズンからここまで、1軍登板はなかった。

◆斎藤佑樹(さいとう・ゆうき)1988年(昭63)6月6日、群馬県太田市生まれ。早実3年の06年、甲子園で春8強、夏は決勝引き分け再試合の末に駒大苫小牧を4-3で破り優勝。早大では100代目の主将を務め、リーグ通算31勝。10年ドラフト1位で日本ハム入団。176センチ、77キロ。右投げ右打ち。