7季連続Vを目指す絶対王者・東北福祉大が開幕5連勝を飾った。今秋リーグ戦から打者に専念する佐川光明外野手(4年=仙台育英)が「9番右翼」でスタメン出場。4回の第2打席で右越え本塁打をマークし、待望のリーグ戦初安打をアーチで飾った。投手から転向して約4カ月。努力の成果が実を結び、11打席目で飛び出た1本だった。
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紆余(うよ)曲折を経て、ついに花開いた。3-1の4回2死。佐川が鮮やかなアーチを放った。カウント0-1からの2球目。内角真ん中のスライダーをすくい上げた。打球は放物線を描き、右翼ポール際に飛び込んだ。「強く振れたので、手応えはありました」。記念すべき初安打は初本塁打となった。笑顔でダイヤモンドを1周し「やっぱりうれしかったですね」と喜びをかみしめた。
当初は投手一本。だが、1年時に左肘に神経痛を発症。満足のいく投球ができなくなった。ずっと力を発揮できないもどかしさを抱いていたが4年春、「打者に転向し、チームの勝利に貢献」と、一大決心した。
練習するしかなかった。「バットにボールは当たるけど、大学生が投げる変化球についていけなかった」。仙台育英時代は「4番」として17年夏の甲子園8強入りに貢献した好打者も、3年間のブランクは大きかった。コロナ禍で対外試合は自粛。同期でドラフト上位候補の最速154キロ右腕、椋木蓮(4年=高川学園)らとの紅白戦で実戦経験を積んだ。全体練習後も黙々とバット振り込むなど再起にかける思いは自然に行動に表れた。佐川は自信を持って言う。「打席での感覚を取り戻せたと思う」。
1年春以来の表舞台で、打者として最初で最後のリーグ戦。求めるのは勝利のみ。「チームが勝つために全力でプレーする」。7季連続優勝の一翼を担い、歓喜の瞬間を迎える。【佐藤究】



