早大が、リーグ優勝をさらわれた慶大に“リベンジ”した。

前日の早慶2回戦は、初回に3点先制も、追加点を奪えずに追いつかれた。逃げ切れば優勝だっただけに、悔しい引き分けとなった。この日のフレッシュトーナメントに臨んだ1、2年生たちは「先輩たちの思いを背負って戦おう」と意気込んでいた。

3回1死二塁から、森田朝陽外野手(2年=高岡商)が右越えに先制の適時二塁打。「初球から振っていくのが持ち味」と話すとおり、初球の真っすぐを捉えた。この回もう1点を加え、2点先制。ところが…3回以降は0が続いた。ベンチでは、新人係の富永学生コーチが「昨日の試合に似ている。絶対負けないぞ。次の1点を取ろう」とハッパをかけた。追加点が必要と、みんな分かっていた。

その後、互いに点を取り合い、3-2で迎えた9回、一挙4得点で突き放し、勝利を手にした。森田朝は「敗戦からも学ばないといけない。絶対、次の1点を取りに行こうと思いました」と言った。前日は引き分けだったが、優勝を逃したという意味では負けに等しい。チームとして、糧にした。