エンゼルス大谷翔平投手(27)が15日、都内の日本記者クラブで会見を行った。帰国後は初めての公の場。「故障もあったこの4年間、どのような心境、舞台裏でのケアをして、今季の活躍につなげたのか?」という最初の質問に、「ケガをしていたので、精神的にきついというのもあったけど、必ず投げられると思っていた。必ずよくなると思ってやってきた。不安はあったけど焦りはなかった」と答え、会見をスタートさせた。

印象に残った試合には、4月4日のホワイトソックス戦を挙げた。メジャーの公式戦で初めて、DHを解除して投打で同時出場する「リアル二刀流」として臨み、第1打席に本塁打を放った一戦。「今シーズンを戦い抜く中で、みんなが不安なくスタートする1試合だった」と話した。

新庄剛志新監督(49)が話題を振りまいている古巣・日本ハムにも言及。「栗山さんが辞めるので、そこのさみしさは少しある」と、退任した恩師について思いを口にしつつ、新庄BIGBOSSの野球に関して「単純におもしろいと思う。野球を知らない人たちでもワクワクして見る。古巣か古巣じゃないかではなく、楽しんで見たいなと思います」と語った。

質問は結婚にも及んだ。これには「タイミングは…考えてないです。よきタイミングで。そうなるようにしかならない。今のところはまだまだ先じゃないかと思っている」と苦笑いしていた。

投打二刀流で完走した今季は、打者で打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁の成績を残し、投手でも9勝2敗、防御率3・18、投球イニング130回1/3で156奪三振と活躍した。

日本時間19日には、全米野球記者協会(BBWAA)の投票で決まるア・リーグMVP(最優秀選手)発表が控えている。