都市対抗野球の新人賞にあたる若獅子賞には、準優勝のホンダ熊本(大津町)の古寺宏輝内野手(23=関東学院大)、4強のNTT東日本(東京都)の多田裕作投手(22=拓大)、ENEOS(横浜市)の滝沢虎太朗外野手(22=早大)の3人が受賞した。

NTT東日本の多田は、1年目ながら抑えとして3試合に登板した。「とても光栄に思っております。いい場面で投げられて抑えられたので、これから長いイニングを投げられるようにやっていきたい」と課題を挙げた。東京ガスが初優勝を飾った決勝戦を間近で見て「(NTT東日本は)4強で負けてしまった。去年も決勝で負けているので、来年こそは優勝できるように、自分も力になりたい」と決意を口にした。

ENEOSの滝沢は、全3試合にスタメン出場し11打数5安打3打点をマークした。準々決勝の東京ガス戦では、3-4で迎えた9回2死から空振り三振に倒れ、最後の打者となった。「自分がアウトになって試合負けてしまったんですけど、冷静にもっとできたのではないかと反省しています」と悔しさをにじませた。

若獅子賞の受賞については「3回戦(準々決勝)で負けてしまったので期待していなかったんですけど、ありがたい名誉な賞をいただけたので、恥じないように今後もずっとプレーしていきたいと思います」と話した。