首都大学野球の東海大が22日、年内最後の練習を行った。最速150キロ右腕の斉藤礼二投手(3年)は来季に向け、復活を誓った。

今春リーグ戦はチーム最多の6試合に先発。中心投手として活躍したが、最終戦で肘に痛みが走った。今秋は回復に専念し、1試合も投げなかった。秋のリーグ戦優勝をスタンドで味わった斉藤は「悔しかったです。優勝してお祝いのテープを投げたんですけど、それをグラウンドから見られたらなと…」。その時の気持ちは忘れられない。

来春に向け、この冬は回復に務める。ランニング系のトレーニングメニューに時間を割き、体のキレ向上に励む。今後に向けては「チームを勝たせられる投手になりたいです。プロに行きたい気持ちもありますが、社会人で日本一を目指すのもいいなと都市対抗を見ていて思いました」と、上のステージでの活躍を目指す。

井尻陽久監督(69)も「斉藤礼二は中心になって欲しい投手の1人です」と期待する存在。体を万全にして、今度は優勝の瞬間をグラウンドで味わう。